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Video: 日本医師会が呼び掛け 「我慢の3連休合作を」 #おとめっど

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里山 資本 主義, 2020-11-24, 日本医師会が呼び掛け 「我慢の3連休合作を」 #おとめっど, 外出自粛がしたい音MAD作者22名が集まってまた3連休合作!

約1個のタイトル案から選びました!

合作スプシ:https://docs.google.com/spreadsheets/d/1-ot2FSB1t7p1H3oaSM5Fvtwc-pVzlYj2wWZJPdjDbg0/edit#gid=716001144

そうだ、ここは東京…いや、「冬眠鯖」だ。

何となくテレビを見ていたら「こち横とGarechが接触した」なんて速報が入ってきた。街ゆく人もアナウンサーもトランプもみーんな慌てふためいてて、家族に今までありがとう、なんてLINEを送ったんだっけ。
どうして僕は今、生きているんだろう
そう思っていた途端、僕の家のピンポンが鳴った。
「ついに……来たか………」
僕は意を決し、家のドアを開けた。
ゼ民は、僕(とげ)の古くからの友人であり、僕のこともいろいろ知っている。数年前は普通に遊んでいたのだが、突然「また帰ってくる」と書かれた手紙を残し、どこかへ消えてしまった。そして、今、数年ぶりに僕の目の前に現れたのだ。ゼ民は喜んで嬉し泣きをしているが、なぜか様子が変だ。嬉しい表情で僕を見つめるが、何かに追われているような、そういう目で僕を見ている。だから僕は素直に喜ぶことができなかった。彼に何があったのだろうか。
この時、テレビを消さなかったことを僕は後のち後悔した。
なぜなら
《あっ、はぁ…もっと、もっとちょうだいっ…!》
「…」

飲み物を持って2人でリビングに行きたかったのに。
映画はちょうど、いわゆる濡れ場で。
…き、気まずい。
そんな映画を横目でチラリと見、
「早く、札幌2(音MAD作者が大量に流入し、素材を求めて夜の巷を徘徊する不審者やオフ会を発端とした同性同士の恋愛が毎日のように起こるマジで最悪な都市)
に行こう!
あそこなら安全だ。」
と彼は言った。

10年ぐらい前だったか、音MADが世界中で爆発的に流行した。日本も例に漏れず、音MAD作者の人口は指数関数的に増加する一方だった。
また、同時期に行われた研究によると、ごく一部の音MAD作者は核兵器もを凌駕する膨大なエネルギーを保有しているとの情報もあった。そこで政府は全国の音MAD作者を地方中枢都市である札幌に集約させ、彼らを何とか管理下におけるよう取り計らったのだ。
僕らは例外で、音MAD作者であると申告せずに東京でひっそり暮らすことを選んでいた。

しかし、とげやゼ民のような穏健派ではなく、莫大なエネルギーを持った音MAD作者にも、札幌行きを逃れ、東京や関西に住み続けたたものがいた。その一部の音MAD作者が、3,4年前くらいに突如として暴走し始め、反乱を起こした。それは、全国各地に広がってゆき、札幌でもその流れは知れ渡っていた。未だにそれが完全に収まっていない状態だ。

「でもゼ民…札幌に行くってどうやって?そりゃあの2人は札幌に幽閉されていたんだろうけど、交通機関も麻痺してるし第一彼らがまだ札幌にいるとも限らない…まずはこの辺りで他の生存者を探すことが先決じゃないかな」
僕がゆっくりと話すと、ゼ民は静かに頷いた。

「東京で生きてるやつに関しては一人心当たりがあるんだ」
とゼ民は自慢気に答え、一人の名前を告げた。

__

「ここかな…」

やってきたところは特に混乱が激しかったところのようだ。ゴミやら何やらがたくさん散乱し、カラスがガァガァと鳴いている。
彼はいるのだろうか。
「正直行ってこんな荒れ果てたところにあの人がまだいるとは到底思えないんだけど……。本当にその情報は正しいの?」

「きっとここにいるはず。」半信半疑ではあるが2人は正しいということを信じて探した。だが、三十分ほど探しても見つからなかった。疲れていた。ふと後ろを見ると、そのとき地下道の跡みたいな狭い階段があることに気づいた。「ここか…!?」

中は薄暗く、壊れかけの蛍光灯がチカチカと光っていた。
恐る恐る中へ入っていく。

「やぁ」

突然後ろから声が聞こえた。

「どうも、冬眠します。です。」

「「うわあああああああああああああ」」

「びっくりさせちゃったかな?」

「冬眠さん!?びっくりさせないでくださいよ!
ほんとに•••」

「ごめんごめん」

冬眠さんがカラカラと笑う
「…で?あなたは誰なんですか?冬眠さん。」ゼ民が訝しげな顔をする。
「随分手厳しくなったね〜」とその男は笑う。僕が懐中電灯で辺りを照らした時には、既に彼は見慣れた友人の姿になっていた。
瀬畑黒。それこそが彼の本当の名前だった。
瀬畑もまた音MAD作者であり、その身にエネルギーを有しているのだが量は少なく、一度認識した物に変身することぐらいにしか使えないのだ。

彼は、優しい笑顔でこちらを見つめてくる。悪いやつではなさそうだが、こんな笑顔を見せられると逆に少し怪しく感じてしまう。
おっと。本題を忘れてしまった。生存しているこの人を仲間にして、情報収集をすることと札幌へ向かう手立てを立てなければ。それを瀬畑黒に伝えると、快諾してくれた。

「札幌2か。ここら辺もだいぶ荒廃してきて安全な場所に移りたいと思ってた頃だし、ちょうどよかった。すぐに準備するから待ってて。」
よかった。

瀬畑が再び闇へと消えていった。
そう感じた時だった、僕は無数のゴミの山から一つのメモを無意識に取り出した。
それはとても見覚えがあった。僕ならなお一層見覚えのあるものだ、でも違う。僕じゃない誰かの«#togememo≫がそのゴミに紛れていた。

それには、こう書かれていた。北へ、一里進め。
一里は、約4kmである。
ここから北へ4km…品川付近か?
一行はメモ書きに従い、品川付近まで進むことにした。

「ところで、ゼ民達はここまでどうやってきたんだい?関東じゃあ火星いもが暴走して交通機関も全くダメになっていたはずだけど。」
「普通に歩いてきたけど?」とゼ民がそれがどうしたと言うような言い方で答えた。
「とげの家からここまで歩いてきたのか……。相変わらずお前らは体力があるなぁ。力が有り余ってる若い音MAD作者は羨ましいよ。」
僕は心の中でお前の方が僕より若い作者だろと思ったが、瀬畑はそこまで力の強い作者じゃない事を思い出した。
確かに、僕も頑張れば東京23区を火の海にすることができるくらいの力があるし、ゼ民なんかは若さの盛りで僕の20倍は強い。
瀬畑はなんでそんなに力がないんだろう……と少し疑問に思ったが、深く考えないことにした。
僕らはそのまま足元を照らしつつ北へと向かった。ほんの数百年前まで、人類は「地図」とか「コンパス」とかいう紙切れや磁石を用いて東奔西走していたらしいが、音MAD作者の能力さえあれば方角くらいいつだって分かる。そもそも僕は地理に強いのだ。
品川駅はほとんど原形を留めていなかった。この場所____かつて「品川駅だったもの」____に、一体誰が何の用事で僕らを呼び寄せたのだろうか。
「人を、殺した…」
何回も聞いたことのある言葉が三人の後ろから聞こえた。「その言葉はまさか…!」振り返るった先に見えたのは変わり果てた”シャロ”のようななにかが襲い掛かる。「まさかオンモコスブさん!?」とゼ民が言うと「違う ”アレ”はおーんの能力であって本人ではない」と瀬畑さんが被せる。僕らはその変わり果てたバケモノから逃れるため別方向へと散らばった。

「———みんな大丈夫かな」散らばってからしばら経った。仲間のことを心配しながら再び品川駅へ向かおうとすると手に持っていた#togememoが僕のスマホとリンクした。
いや、実際リンクしたのはスマホではなく一つのアプリだ
いつぶりだろうか昔皆でやっていたはずだ。この«人狼ジャッジメント≫は。懐かしい気持ちになりながら開くとログが溜まっていた。墓場という名のチャンネルに…
懐かしい。冬眠鯖ができるまで、僕たちは人狼鯖で通話してたんだっけ。そんなことを考えながらスプレッドシートを開く。どこか違和感を覚えて、僕はフリースペースを開いた。
このURL…誰かのTwitterアカウントと紐付いてないか?
このアカウント…「あるくおすし」さんだ。
そう確信したが、肝心のネット環境は遮断されてしまっている。彼と連絡を取る術がない。
このまま誰とも会えずに死んでしまうのか。僕はその場に崩れ落ちた。閑静な街に僕の慟哭だけが響き渡る。終わった____

そうしているうちに、遠くからズルズルと何かが地を這うような音が聞こえてきた。明らかに人間の出す音ではない。しかしこの世界に人間以外の生き物がまだ残っているとも思えない。
意を決して、僕は恐る恐る音のする方へと向かった。あれは…お寿司?
「この星が、君たちが、僕が体を持つことを選択したんだ。君たちのあるくおすしを想像する力が、僕を今、生かしている」
「あるくおすしは、無論実在するものではない。とある孤独な男の夢想が、いくつものイメージと波形を操り、連続する画面を生み出すことで自我を獲得し、インターネットから認識されることで初めて感知された、とらえどころのないふわふわとしたものなんだよ」
「でも人間って本来そういう存在だろ?人の間と書くように、関係性の中で絶えず自分を定義しなおし、あやふやとした何かと決着をつけるため、毎日頑張っているじゃないか。何も特別なことを僕は言っていない。ただ、僕が例外的におすしであっただけだよ」
「さあ、早くいこうよ。目的の場所に。こんな姿に慣れ果てたいまでも、僕は何かをしなきゃいけないと思っているんだ。僕の背中に載ってよ。おなかが減ったら僕を削って食べればいい」
あるくおすしは僕らの見ていた夢であり、現実を映し出す鏡でもあった。僕がトゲピーであったように、これからトゲキッスになるように、彼もまた絶えず流動変化し続ける存在だったのだ。
僕とあるくおすしは意を決して再び品川駅へと向かうことにした。一日という概念はすでに瓦解しつつある。辺り一面真っ暗になったかと思えば、数分後にはsotogaakarui。
これから先、ずっとこのままなのだろうか。そんなことを考えながら、僕らは黙って歩き続けた。
僕らは品川駅に着いた。崩れかけた鉄骨の残骸からは、かつて一日に何万人もの人が往来していたころの活気は感じることができない。
足元の小石をこつんと蹴ると、かすかな反響を残した後に音は無へと拡散した。
人智の無力さをあざ笑うかのように、静寂が広がっていた。僕はつぶやいた。
「行こう。鉄道がなくたって、僕らは旅をすることができる。足があれば、体があれば、『あるく』ことは誰にだってできる」
僕らはすでに役目を終えた改札口を飛び越して、山の手線が通っていたホームに降りて行った。
朽ち果てた駅名標を視界の端でとらえた僕は、かつてインターネットで見ていた下車MADを想起せずにはいられなかった。
「日常の中で決定された自己の座標と非日常の中で定義される新たな自分の座標との差異を『旅情』と呼ぶ。」そんな言葉を聞いたことがある。
ゲーミング資本主義が空を覆い、ding.wavが野山を駆け、カスタムオブジェクトの海が満ちるような非日常が、すでに日常になって久しいが、線路に沿って足をすすめる僕の心には平穏が戻っていた。日常と非日常が倒錯的に入れ替わった世界では、人々は平凡さに旅の感覚を見出すらしい。
放送の終了した生放送のような静けさに、僕らの足音がハイハットのように打ち込まれていった。
「えっ、とげさん?」
突然聞き覚えのある声が響いた。驚いて辺りを見渡すと、そこには見慣れたゼ民の姿があった。
「瀬畑は?」
「はぐれちゃった。僕らとは別の方角に逃げたみたいだ。そうそう、道中でこんなものを見つけたんだよ。」そう言って彼はリュックを下ろし、一枚のタブレットを手に取った。

ーまた会えたね、???です。ー, こち横

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概念[編集]

藻谷浩介が唱える里山資本主義は、「マネー資本主義」の対義語として作られた。著書『里山資本主義日本経済は『安心の原理』で動く』(KADOKAWA(角川oneテーマ21)、2013年)において「お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み、いわば安心安全のネットワークを、あらかじめ用意しておこうという実践」であると述べている。また同書のなかで藻谷浩介は安心のネットワークとお金が地域内を循環するのが「さとやま」であり、これが未来をつくるサブシステムであると述べている。ただし、里山資本主義は、マネー資本主義の否定では決してなく、都会よりも田舎暮らしのほうがいいという単純な話ではないとしている。また、藻谷は「里山資本主義の考え方は、現在のマネー経済だけでなく、日本社会が抱える地域の過疎化、少子化と急激な高齢化という問題を克服する可能性も秘めている」と述べている。藻谷は「普通に真面目で根気のある人が、手を抜きながら生きていける社会が、里山にはある。里山の暮らし方は世界に通用する」と述べている。

様々な普及団体[編集]

里山コンソーシアムは末松弥奈子(ジャパンタイムズ代表取締役会長)を代表とする Japan Times Satoyamaが推進するコンソーシアムは、各地の里山資本主義の実践者たちを支援し、その活動を国内外に紹介してきました。発足から2年がたった今、これからの実践者にとってよすがとなるような記録と考察を残したいという思いのもとにスタートしたのが本書のプロジェクトである。

日本古来・自然由来の資源に、地域で暮らす人々の手によって新たに交換可能な価値を与え、安心で将来性のある地域社会をつくる『里山資本主義』。そのビジョンの実現に向けて実践者を支援するとともに、創刊120年余の歴史を持つジャパンタイムズの紙面・Webサイトや取材網を活用し、日本の地方創生を「Satoyama」を通じて発信している。

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「里山資本主義」とは - ビジネス - 緑のGoo

感想・レビュー

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里山資本主義と
マネー資本主義とは?

里山というのは、周囲の住民が“ほどよく”利用することで、自然が循環再生を重ねてきた空間だ。そこに学んだのが里山資本主義で、共生と循環再生をキーワードに、“ほどよく”儲けつつも、事業と社会が継続していくことの方を儲け以上に重視する。

その反対語がマネー資本主義だ。「社会の継続だの共生だの循環再生など気にせずともOK、各自が効率と営利さえ追求していれば自然に最適な結果が出る」という新自由主義的な信仰のもとに、「違法でない限り何をしても自由、1円でも多く稼ぐ方が偉い」と考える。

里山資本主義者も儲けようとはするが、物事をお金だけでは考えない。金銭取引だけではなく、自給、物々交換、それにあるいは余ったものを他者にあげてしまう「恩送り」なども組み合わせて、仮にお金が乏しくなっても継続できるような事業手法、お金だけに頼らない生活様式を工夫する。

地域にあるものを工夫して使って、できたものは地域で売ったり物々交換したりして、地域内で循環する経済の部分を少しでも守り、拡大させようとする。外国から買ってきた化石燃料に過度に依存しないというのは、そのイロハのイだ。

採算の合わない事業からの脱却

ところで日本の農業の主流はこれまで、里山資本主義的でもマネー資本主義的でもなかった。

多くの農家は、土壌の循環再生を考えずに農薬と肥料を多用し、高額な農業機械をガソリンで動かし、ハウスを灯油で加温し(これらを「慣行農法」という)、地域産でもなく再生も不可能な化石燃料にどっぷり浸かってきたのである。多くの農協も、農薬と肥料と燃料と農機具を売ることが事業の中心になってしまった。

だがそれで農家が儲かっているわけでもない。日本の農業生産額は全部合わせても年間9兆円と、トヨタ自動車単体よりも小さい。多くの農家は、まったく採算の合わない事業を、補助金を受けて無理に続けてきたのである。

そこに近年、2つの方向から、新規参入ないし第二創業の動きが出てきている。第1はマネー資本主義的な方向だ。大企業が“植物工場”を建設する、というような話が典型だが、化石燃料を有効利用した大量生産・大量販売で儲けよう、という発想である。しかしそこには前回述べたように、化石燃料が長期的に値上がりしていく中でどんどん採算性が悪化していくという問題、農薬や肥料を多用して育てた作物はそれを食する人間の健康を害する可能性が高いという問題、そして何より大量生産品は安売りされてしまいがちなので思うようには儲からないという問題がある。

第2が里山資本主義的な方向だ。農薬や肥料を極力使わずに(減農薬減肥料、あるいは有機農業)、低コストで健康に育てた少量の農産物を、ブランド品として高く売るという戦略である。畜産や酪農の場合には、なるべく自前の飼料を用いて、自然に育てるという手法になる。ブランドも超高級からちょっとだけ高いものまで千差万別だが、専業農家として生き残ってきた少数の事業者は大なり小なり、この方向を目指している。ハウスを使うにしても燃料を灯油ではなく地域産の薪やペレットに切り替えたり、人気直売所や都会への直販など、少しでも高く売れる販売先を模索したり、次回に述べるが独自の加工をすることで付加価値を上げたり、無数の工夫が凝らされている。

これからは
里山資本主義的な農業を

日本の農業の産業規模は、前述の通り金額としては非常に小さい。だが米以外の農産物、特に肉と野菜の売り上げは近年明確に増加しており、小さいが明らかに「成長産業」である。その原動力が産地を明示したブランド化であり、里山資本主義的な農業がゆっくり普及している結果でもある。数千万円単位の収入を上げている専業農家は、各地で着実に増えている。

また里山資本主義的な農業には、そういうプロの世界とは別にもう一つ、片手間で行うやり方もある。他に仕事のある人や年金生活者が、自家用、あるいは物々交換のネタとして使うことを目的に、小さく田畑を営むという手法だ。田園地帯に住んでいる人はもちろんだが、近年は大都市居住者でも、週末に田舎で農業に取り組む人が急増している。腕を上げればその分生活の中でお金に依存する部分が減り、ゆとりが生まれる。何より生き物を育てることには、人間の本能に適った楽しさがあり、農業をしていると健康寿命が伸びるといわれている。

日照も雨も多く土地が肥えている日本は、農業に向いた国だ。そのうえ耕作放棄地が増えており、興味のある人なら誰でも農業に参入できる可能性が高くなっている。

ぜひ、いわゆる慣行農法ではなく少しでも有機農業に近い、里山資本主義的農業を試してほしい。

プロフィール

株式会社日本総合研究所

地域エコノミスト 藻谷浩介氏

株式会社日本総合研究所主席研究員。地域の特性を多面的に把握し、地域振興について全国で講演や面談を実施。主な著書に、『観光立国の正体』(新潮新書)、『日本の大問題』(中央公論社)『里山資本主義』(KADOKAWA)など多数。


AGRI JOURNAL vol.10(2019年冬号)より転載

詳細については、次の URL をご覧ください。……

里山資本主義とは

Photo by Pan Species on Unsplash

「里山資本主義」とは、「お金がお金を生む経済(マネー資本主義)」だけに依存するのではなく、山や海、森といった、お金に換算できない自然由来の地域資源に付加価値を与えることによって、持続可能で安心な地域社会をつくろうという新しい資本主義のカタチである。2013年に地域エコノミスト・藻谷浩介とNHK広島取材班が出版した著書において提唱された。

現在のグローバル経済においては、人々や自然と共生して持続可能な循環型社会の形成を目指すことよりも、エネルギーや資源を際限なく消費することで利益を増やしていく、というマネー資本主義的な経済システムが常識となっている。

ところが、2011年に発生した東日本大震災をきっかけに、たとえお金があったとしても、システムやネットワークが破綻してしまえば、水も食料も電気も手に入れられないという社会構造の弱さが浮き彫りとなった。

このことから、お金に頼ることなく、どのような状況下でも生活を維持することのできる仕組みをつくっておこうという「里山資本主義」が注目されるようになったのである。

地域循環型の経済で持続可能な社会を形成

里山資本主義では、地域にある資源に新たな付加価値を生み出すことによって、生活や事業を成り立たせる。

例えば、ある程度の食料を田舎の田畑で自給自足したり、廃材を利用して発電をしたり、農家で出た規格外品の収穫物を加工して販売するなど、地域循環型の経済システムを形成していく。

また、収穫した食材を地域内の人々でシェアしたり、物々交換をするなど、地域内でのコミュニティやネットワークをつくっておくことで、金銭を介さずとも生活が成り立つ強い社会が形成され、生活で何か困ったことがあれば助け合って生きていくことができる。

このように、地域の自然環境や人間関係を活用・循環させることによって、お金だけに依存しない経済システムを構築できるのが里山資本主義だ。

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ベストセラー『デフレの正体』著者とNHK取材班が日本の解決策を示す!!

「社会が高齢化するから日本は衰える」は誤っている! 原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たし、安全保障と地域経済の自立をもたらす究極のバックアップシステムを、日本経済の新しい原理として示す!!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

メディアミックス情報

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「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く」感想・レビュー

※ユーザーによる個人の感想です

  • 2014年新書大賞受賞。 アメリカを中心とした 「マネー資本主義」とは 対極をなす 「里山資本主義」の 本である。 読んでいるとなぜか元気に なれるのが素直に嬉しい。 「豊かさ」とは何なのか?と いう
    2014年新書大賞受賞。 アメリカを中心とした 「マネー資本主義」とは 対極をなす 「里山資本主義」の 本である。 読んでいるとなぜか元気に なれるのが素直に嬉しい。 「豊かさ」とは何なのか?と いう普遍的なテーマを あらためて考える機会を 与えてくれる…人類は懐かしい未来へと向かう ことができるのか…現代に生きる人々が誰しも 抱える「持ち得たものを喪う不安」とは裏腹に、 日本の中国地方で敢然と化石燃料と訣別し、 バイオマス発電などで地域再生を図る取り組みには 脱帽であり、微かな希望のようなものを感じる。
    …続きを読む

    416人がナイス!しています

  • 「お金がすべてではない」。貧乏人の負け惜しみに聞こえるこの言葉が少子高齢化の進展につれ大きな意味を持つ。我々はマネー資本主義に過剰適応した。我々の生活にはお金という尺度で測定可能なもので満ちあふれてい
    「お金がすべてではない」。貧乏人の負け惜しみに聞こえるこの言葉が少子高齢化の進展につれ大きな意味を持つ。我々はマネー資本主義に過剰適応した。我々の生活にはお金という尺度で測定可能なもので満ちあふれている。仮にこのシステムが機能しなくなれば大打撃を受ける。里山資本主義とは金銭換算できない価値を生み出し、地域内で循環させること。抽象過ぎるかもしれないが、ほんの150年前まではわが国の貧富は「石」という米の取れ高で表現され、50年前は近隣との味噌や醤油の貸し借りは普通だったことを思えば、奇異なことではない。
    …続きを読む

    Miyoshi Hirotaka

    2015年06月28日

    270人がナイス!しています

  • 私は都市の暮らししか知らないが地方ではそこまで進んでるんだなと感じた。いつかは地方暮らしもしたくなった。
    私は都市の暮らししか知らないが地方ではそこまで進んでるんだなと感じた。いつかは地方暮らしもしたくなった。

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Q&A

  • Q: 里山生活ってどんなもの?

    里山での生活を選択する人が増えつつある。里山での暮らしや労働はどのようなものだろうか。

  • Q: 里山資本主義の好例は?

    「里山資本主義」が話題を呼んでいる。地域での実践例があれば教えてほしい。

詳細については、次の URL をご覧ください。……

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結論として、日本のエンタメニュースは興味深くエキサイティングな話題です。日本の文化やエンターテインメント業界について学ぶことはたくさんあります。日本のエンタメニュースはとても面白いです。新鮮でわくわくする情報が満載です。ぜひ、この本を読んで、この国とその文化についてもっと学んでください。この記事が有益で役立つことを願っています。読んでくれてありがとう!

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